クリーニング店の技術をご家庭でも!
洗濯のプロのクリーニング屋さん!
いったいどんな洗濯やクリーニングをしているのか?
その中でも、ご家庭でもできるプロの技をズバリ公開します!
Contents
カシミヤ(カシミア)の風合いを落とさず、水洗いする秘訣とは!?
カシミヤは、クリーニング店でも、風合いが落ちる場合があります!
カシミヤ(カシミア)のニットの洗濯はどうされていますか?
という方が多いようです。
でも、クリーニング店から戻ってきたカシミヤのニット、風合いはどうですか?
ちょっとパサついてませんか?
これは、おそらくドライクリーニングで、カシミヤが持つ独特のヌメリ感の元である動物性脂分が、ぬけてしまっているからです。
もしくは、パサついてないけど、買った時よりなんとなくどんより重たいという場合は、カシミヤの中にある動物性脂分がぬけ、ドライクリーニングで使われるソープに置き換わっている場合があります。
ご家庭で洗っても、カシミヤは、風合いがおちる・・・
確かに、カシミヤは、おしゃれ着洗剤で丁寧に洗えば、カシミヤが洗えます。
ご家庭では水で洗うので、カシミヤに含まれる動物性脂分は、ドライクリーニングほど抜けませんが・・・
それでも、洗濯の度に徐々に抜け落ち、カシミヤ独特のここちよいヌメリ感は失われてしまいます。
では、どうすればいいのか! その答えをご紹介します!
上質のカシミヤは高いですが、丁寧にお手入れすると、とても長持ちします。
上質なカシミヤを何年も長く着用にしたい方のために、このページを作りました。
ここで紹介する洗い方は、一般的なクリーニング店ではなく、特殊な高級クリーニング店が行うカシミヤの洗い方です。
ご家庭でも、高級クリーニング店と同じことができます。
まず、カシミヤ(カシミア)とは、どんなものなのか?
カシミヤとカシミアの違い、ご存じですか?
カシミア(cashmere)は、カシミア山羊(Capra Hircus Laniger)から取れた毛、
または、それから織った毛織物のことです。
消費者庁家庭用品品質表示法の表記は「カシミヤ」となります。
名前の由来は、インドの北部高山地帯のカシミール(Kashmir)地方より。
カシミアの毛質は細く、柔軟で独特のぬめりがあります。保温性と保湿性に優れ、生産量が少ないため、高級素材となってます。
プロの裏技! カシミヤ(カシミア)の洗濯方法!
カシミヤの風合いを落とさない洗い方を大公開!
これから紹介する方法は、私が、クリーニング店に指導している内容を、家庭用に書き変えました。
まず、カシミアを風合い落とさずに水洗いする方法の答えを書きますと・・・
カシミヤは、プロ・ウォッシュのような特別な洗剤を選ぶことがポイント!
そして、洗濯で失われがちな動物性脂分をしっかり補給すること。
また、カシミヤは虫食いにやられやすいので、防虫加工をすることがお勧めです。
これがプロのノウハウです。
これで、カシミヤは、驚くばかりにヌメリある良い風合いになり、カシミヤを台無しにする虫食いにもやられにくくなります。
ここで、ご紹介する方法は、一般的なクリーニング店で行われている洗い方より、技術にこだわっているクリーニング店に指導している洗い方です。
上質なカシミヤを本当に大切にする方のために、特別にご紹介します!
ちなみに、ただプロ・ウォッシュで洗うだけでも、一般的なクリーニング店に劣らない洗い方となります。
用意する薬剤 プロ・ウォッシュ & プロ革エッセンス & プロ防虫エッセンス!
アスパイラルだからこそできること!
これからご紹介する方法は、技術にこだわっているクリーニング店で行っている洗い方ですから、市販の洗剤や薬剤では同じようなことはできません。
プロ・ウォッシュ
カシミヤのような上質な素材を洗うには、プロ・ウォッシュのような特別洗剤があると、本当に安心して洗濯をすることができます。
プロ・ウォッシュが他のオシャレ着洗剤と全く違うのは、衣類をガードする力が強いこと。カシミヤをしっかりガードしてくれるので、とても安心して洗うことができます。上質なカシミヤの洗濯に最適!
元々は、革を洗う為に開発したモノですが、非常に良質な動物性脂分(油分)を、ご家庭で使いやすい形にしています。
カシミヤなど、脂分(油分)を補いたい時に使います。カシミヤ独特のヌメリ感が甦ります! 濃縮なので、少量でしか使いませんので、かなり長持ちします。
プロ防虫エッセンス
カシミヤは、服を食う虫にとってもお好みなようで、油断するとすぐに虫食いにやれてしまいます。
私が調査したところ、市販の防虫剤をしても、3着に2着以上は虫食いにやられています。なので、私は、自分のカシミヤには、防虫加工を必ずします。
カシミヤの洗濯マニュアル
ご家庭で、カシミヤの風合いを損なわず、最高の洗い!
① プロ・ウォッシュを、タライなどの桶の中に規定量いれ、洗いの準備をします。
(この時、液体の酸素系漂白剤を入れてもよい)
② カシミヤのニットを入れます。
(ネットに入れてもいいですが、私は服の状態を観察したり、水にぬれた時の感覚も感じているので、そのままネットに入れずに洗います)
③ すすぎます
(②の後に軽い脱水をいれるなら、この工程をとばして、いきなり④の加工液ですすいでもよい)
④ 加工液を作ります。
まず、タライのなどの桶にプロ革エッセンスを数滴入れます。
(2リットルの水に、1滴ぐらいの目安です。量が多いほどヌメ感が大きくなります。)
次に、プロ防虫エッセンスを、規定量を入れます。
⑤ カシミヤのニットを④につけ込みます。
⑥ 軽く脱水します。
⑦ 平干しをします。
⑧ 乾きましたら、スチームアイロンで仕上げます。最後は、カシミア用のブラシで整えて!
シミや部分的な汚れがある場合
洗う前に処理しておきましょう!
シミや部分的な汚れは、その部分を前もって、台所洗剤などで処理をしておきましょう。食べこぼしなどのシミは、油が含まれている場合が多いです。そんな時は、台所洗剤が便利ですよ。
カシミアに使っても大丈夫ですが、ぬれた状態でこすると良くないので、気をつけてやってくださいね。
古くなったシミは、台所洗剤で油分を取った後、衣類用の酸素系漂白剤を使用します。
上質なカシミヤ(クルチアーニのニット)を洗う実例
Cruciani
上質なカシミヤとして有名なクルチアーニのニットを洗ってみましょう。
洗濯表示は、「手洗いNG」 「ドライ石油系」
① プロ・ウォッシュを、タライなどの桶の中に規定量いれ、洗いの準備をします。
ちなみに、液体の酸素系漂白剤を入れています。市販されている大手メーカーのモノです。量は、プロ・ウォッシュと同量ぐらいかな・・・
本当は、ここにありがとうトリートメントを、2~3滴入れると、とてもいいのです。(プロの裏技)
② カシミヤのニットを入れます。
私は服の状態を観察したり、水にぬれた時の感覚も感じているので、基本的にネットに入れません。
丁寧に扱えない方は、ネットに入れた方が無難かも・・・
水にぬれたカシミヤを、もんだりは、しません。写真は、ぐっとつけ込んでいる所。
③ すすぎます。
上の②の状態のプロ・ウォッシュを入れた洗濯液をすて、新しい水に張り替えます。
洗濯液を一着洗う毎に捨てるともったいないので、この時、カシミヤのセーターを、あと3着洗っています。
この時は、②の後に軽い脱水をしていません。
写真を写した時、たまたま手が動いててますが、手で、ジャバジャバする必要はありません。
④ 加工液を作ります。
まず、タライのなどの桶にプロ革エッセンスを数滴入れます。
(2リットルの水に、1滴ぐらいの目安)
次に、プロ防虫エッセンスを、規定量を入れる。この量は、大切です。
写真の時は、先にプロ防虫エッセンスを先に入れてしまいました。2つの順番は、どちらでもOKです。
⑤ カシミヤのニットを④につけ込む
この時も、あと3着、浸けています。
写真撮影だから、この時は1着で・・・
⑥ 軽く脱水します。
この脱水の写真はありません。
カシミヤは脱水しすすぎると、シワができ取れにくくなるので、軽い脱水がお勧め。私は、高速回転になったら止めてます。
⑦ 平干しします。
形を整えて、干してください。
⑧ 乾きましたら、スチームアイロンで仕上げます。最後は、カシミヤ用のブラシで整えて!
最後の写真もありません。
実際には、シワをほとんど作らなかったので、乾いてから、スチームアイロンで仕上げずに、ブラッシングですませました。
風合いが悪くなってしまったカシミヤは・・・!
カシミヤの風合いの復活技!
大切なカシミヤだから、クリーニング店にだしたら、ヌメリ感がなくなりパサついた。
家で洗濯をして、気がつくと、風合いが落ちてしまった・・・
カシミヤの風合いを復活させる方法!
せっかくのカシミヤに独特のヌメリがなくなり、パサパサした感じ・・・
ややカシミヤが固くなった感じ・・・
これは、上記にも書きましたが、カシミヤの中にある動物性脂分がなくなったからです。
クリーニング店に出して、ドライクリーニングした場合や、家で何度も洗濯した場合に、このようなことがおこります。
本来のカシミヤの風合いは、独特のヌメリ感があるはずです。もしそのような風合いでなかったら、動物性脂分がぬけています。
復活方法は、簡単で、上記の洗いをして・・・
最後に、プロ革エッセンスを、上記より倍~3倍ぐらいの量いれてください!
それだけで、風合いが衰えたカシミヤが復活しますよ!