クリーニング店の技術をご家庭でも!
洗濯のプロのクリーニング屋さん!
いったいどんな洗濯やクリーニングをしているのか?
その中でも、ご家庭でもできるプロの技をズバリ公開します!
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ほとんどの服は家で洗えるのですが・・・
この「おしゃれ着洗い・洗濯講座」を読んでくださると、大部分の服が、家で洗濯できるはずです。
しかし、下記のような服は、家で洗わずに、クリーニング屋さんにお任せした方が良いでしょう。
ポイントは、次の3つです。
家で洗わずに、クリーニング店に出した方がいい服
① 洗っても、アイロン仕上げできない服
② 洗うと、色泣きや移染する服
③ 水につけられない服
これら以外は、家で洗えます。
では、これらの3つを、これから詳しく見ていきましょう。
おしゃれ着洗いは、普段着の洗濯より技術が必要です!
おしゃれ着洗いは、やればやるほど上手くなります。いきなり難しい服を洗うのでなく、ウールのニットの服など、洗いやすい服から洗ってから、さまざまなおしゃれ着洗いに挑戦してください。
大きなコートなども、慣れてから洗った方がいいです。慣れないうちは、自分で洗う自信のない服も、クリーニング店に出してくださいね。
洗っても、アイロン仕上げができない服
こちらは、クリーニング店に出した方がいいです。
アイロン仕上げができない服の代表が、紳士の背広だと思います。
クリーニング店では背広も水洗いもするのですが、仕上げに関する専門的な設備や高いアイロン技術を持っています。
ご家庭でも、洗うには洗えるのですが、一般的に満足のいく仕上げができません。せっかくのシルエットが台無しになってしまう可能性もあります。
もちろん、アイロン仕上げに問題のない方は、ぜひ、洗ってください。
アイロン仕上げがあまり必要でない、紳士でもラフな感じのジャケットや、婦人のジャケットなどは、ご家庭でも洗えます。
洗うと、色泣きや移染する服
こちらも、クリーニング店に出した方がいいです。
ごく少数ですが、水につけると色が出る服があります(染色堅牢度が低い)。このような服は、当たり前ですが、洗うと色が薄くなります。また、出た色が同じ服の他の部分に移ったり(色泣き)、一緒に洗った他の服にその色が移ったりします(移染)。
洗濯での色の問題を濃色のデニムで説明します。
濃色のデニムの新品を想像すると分かりやすいとかもしれません。こちらは、洗えるものですが、色が出る典型です。
デニムは、白い服や淡色系の服と一緒に洗ってはいけません。色が移る可能性があります。
もし、白い生地と濃色のデニムの2色で作られたツートンの服があったとします。こちらは洗うと、白い部分にデニムの色がにじみ出てきそうですね。
こういうモノは、家で洗えません。クリーニング店では、ドライクリーニングするか、特殊な色止めをして水洗いします。
デニムは例外となりますが、たいていの普段着は、しっかり洗濯しても、色は出ません(染色堅牢度が高い)。しかし、普段着でなく、インポートのおしゃれ着などは、洗濯することをあまり考えていませんので、洗濯で色が出る可能性があります(染色堅牢度が低い)。
干している時に色が付くこともあります。
濃色のデニムを洗って、隣に白いTシャツを干していると、白いTシャツにデニムの色が付いていた・・・ という失敗を経験された方もいらっしゃるのでは。
また、色柄物やツートンの服で、洗い上がった時は、何ともなかったのだけど、干していると、色泣きしていた・・・ という事も時折、耳にします。
動く色は、ぬれている時に動きます。ですから、洗っている時、濯いでいる時、脱水している時、乾かしている時は、注意が必要です。
色の件まとめ
水で色が出ても、薄くなってもOKなら、単品洗いか、同色の服となら洗える。
濃色と淡色が使われている服で、色泣きや移染の問題があるモノは洗えない。
水で色が出る服は、長く洗えば洗うほど、色が良く落ちる。
色落ち(色ざめ)を最小限にしたい場合は、洗いをやさしく短時間に、濯ぎも短時間にする。
水で色が出る服は、干している時も、周りの服に色が付く時がある。
(乾いている状態でも、摩擦で色が付く服もある)
色柄物や複数の色が使われている服は、ゆっくり乾かすと色がにじむこともあるので、乾燥機にかけたり、風通しの良い所で干して、早く乾かすことが大切。
色泣きや移染について
色が出るかどうかは、クリーニング店では、水洗いする場合、「色がでるかも?」と感じた場合、必ずテストしてから洗います。
濃色の服は要注意です。
刺繍とか、飾りも要注意です。
一部革付きなど、要注意です。
スエードの革など特に要注意です。
特に、先述したような淡色と濃色の2色の服は、の色が移ったりする可能性があります。
色が出ても、1色(単色)なら、単品か同色の服と洗うことができます。
2色以上の服なら、微量に色が出ても要注意です。短時間で洗い、できるだけ早く乾かすのなら、洗えます。
ある程度色が出る服なら、クリーニング店にお願いした方がいいでしょう。
テスト方法
できるだけ、目立たない所でやってください。
服が一色(単色)であれば、一番目立たない所で。
二色づかいであれば、それぞれニ色の目立たない所で。
とにかく服のすべての色をチェックします。
白い布に水を含ませます。
厳密には、水より、実際に洗う濃度の洗浄液(水に洗剤を溶かしたモノ)の方が、より正確に分かります。
上記の水(洗浄液)を含ませた布を、服に軽く数秒~数十秒ほど押し付けます。
長く押しつける方がいいのですが、あまり神経質にならなくて良いと思います。
この時、こすってはダメです。服が摩擦で痛むからです。
そして、白い布に色が移っていなければ、大丈夫。
微かに色が移っているなら、注意すれば洗えます。
ドバっと色が移っているなら、洗えないか、かなり注意して洗わないといけません。
水につけられない服
こちらは、クリーニング店に出さなければいけません。
ちりめん、ジョーゼット、クレープ(しぼ織物)などの強撚糸の繊維は、水に少しつけただけで、急激に縮んでしまうモノがあります。そのような特殊な繊維で作られた服は、水では洗えません。
洗濯のタグの注意点に書かれているはずですが、繊維での見分け方も書いておきます。
見分け方は、目立たない所で、水を1滴ほどつけてみてください。その部分がギュッと縮まったら、洗えません。
水をつけると、すぐに変化します。念のため1分ほど様子を見てください。1滴でなく、大量に水をつけると、万一縮む繊維であれば、ギュッと縮んだ範囲が大きくなり、後で戻しにくくなりますので注意してください。
この時、ギュッと縮んだ所は、乾いてからキュキュッとやさしく引っ張って直してください。水が1滴程度での縮みなら、分からない程度に戻すことは可能なはずです。
自信がない衣類
イチカバチかで、洗って失敗すると、大変・・・ 不安であれば、ムリに洗わないでください。「失敗した」と言われても、責任は取れませんので。
この洗濯講座を読んでくだされば、大部分の服がご家庭で水洗いできるはずです。必要に応じて、繰り返し読んでくださいませ。
おしゃれ着洗いは、やればやるほど上手くなります。いきなり難しい服を洗うのでなく、ウールのニットの服などを洗ってから、さまざまなおしゃれ着洗いに挑戦してください。
この洗濯講座は、プロ・ウォッシュを愛用される方々に、より洗濯ができるよう、少しずつ書き直していきます。
分からない所は、お気軽にアスパイラルまで質問してくださいませ。
いただきましたご質問を参考に、中味を充実させていきます。
ほとんどの服は家庭で洗える!
クリーニング店に出した方がいい服として・・・
① 洗っても、アイロン仕上げできない服
② 洗うと、色泣きや移染する服
③ 水につけられない服
以上3つと、洗える自信がない服としました。
実際は、ご家庭でかなりの服が洗えます。以下、家で洗えないとされているレーヨンと革についてのことを少し紹介します。
レーヨンについて
レーヨンは、水洗いできないとされている素材です。実際、普通に洗濯機で洗うと、大きく縮んでしまいます。しかし、この洗濯講座では、レーヨンを、短時間で洗うことによって、家でも洗濯できる方法を紹介しています。
革製品について
革製品も、一般的には水洗いしにくいモノです。こちらは、専用の薬剤を使えば、洗うことが出来るようになります。
ただ、革製品は、色が出やすいので、気を付けてください。
詳しくは、関連ページで。